記事のアーカイブ

3.いざ、雪原へ

2013年01月08日 19:32
杉並の旅行のしおりに全員でざっと目を通して、とりあえずななかを起こして、初音島から本島に渡るバスに乗るためにバス停まで移動する。   「あはは~、なんか、ごめんね……」   「ななかってそんなに朝弱いのか?」   「まぁ、大体いつも遅刻気味だからね~」   「望んでなくとも一応お前は有名人なんだからさ、間違ってもガチな遅刻だけはするなよ?」   だが、少なくとも俺には覚えがあった。 アレはクリパ前日の雪の降った日だったか。   「でも、光くんもこないだ遅刻したよね?」 &nb

2.夢の中の過去

2013年01月08日 19:31
俺は、驚愕した。 何に驚愕したかってーと。 その音姉の荷物の量だ。 なんだ、そのこれから数ヶ月海外に出張し、なおかつそれを全て自前で賄うような荷物の量は。 半分、いや、その10分の1あれば十分に足りますって。 というか、そんな巨大バッグどこで手に入れたんだよ。 しかも複数。 それにそのバッグに荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んだ上、積み上げて放置して運べないから俺に玄関まで運ばせるって、どういう思考回路してんだろうか、この人は。 いや、音姉が荷物の量が異常に多いのは、石橋を叩いて渡る性格の音姉にしたら当たり前で、別に俺とてそこまで驚くことじゃないんだが。 以前

7.唯一の安らぎ

2013年01月08日 19:28
清隆にリッカ、シャルルが原因不明の意識消失から数日。 龍輝はずっと1人でいた。 誰とも会いたくなかった。 色々考えるべきことがあった。 誰かに縋り付きたかった。 でも――。 禁呪の最も簡単で手っ取り早い解除方法。 それは、術者を殺すこと。 そして、その術者は、あろうことか、あの葵だった。 そして、ジルは言っていた。 彼女は、自分の死を未来視したと。 そして、死を免れるために同じ時間をループさせる魔法を発動した。 その魔法を解くために、死から逃れるための魔法を消すために、その死を受け入れなければならない。 なんと残酷な話だろうか。 龍輝

6.全て分かる、今

2013年01月08日 19:27
ただ無限のように続く、暗闇の世界。 その中で龍輝は、ただ清隆の精神世界への入り口を探していた。 当てはない。 始めて来る場所であり、初めて使った魔法でもある。 だから、セオリーも理論も全く分からない。 だから、手当たり次第に歩き回るしかなかった。 どれくらい歩いただろうか。 一箇所から、遠いところで何か光っているのが見えた。 ――これだ。 迷わずにその方向に向かって走る。 次第にその光源は近くなり、その光の大きさを増す。 そして、それを目の前にして――その光の中に飛び込んだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5.異変、混乱

2013年01月08日 19:21
冬休みのある日、龍輝は清隆と一緒に図書館島に行くことになった。 清隆は何か調べものがあるとかで、ついでに現在の自分の閲覧レベルをチェックしようという意図。 一方龍輝は、手に入れた無限の魔法の知識をより精度を高め、完成させるためにその資料集め、といっ たところだ。 ボートに乗って移動中のことである。 清隆「龍輝さんって、何でも出来るようになったんですよね?」 龍輝「ああ。あんまり自慢できるようなことでもないけど。」 清隆「その知識の中に、『呪い』についての知識って、ありますか?」 唐突に清隆の口から出てきたワード、それが龍輝の思考に妙につっかえた。 もしか

4.手に入れたもの

2013年01月08日 19:20
翌日、生徒会室にて。 一つの大事件の後、その体に1頭の凶悪な龍を寄生させた青年。 彼の一言に、周囲の人間が唖然とした。 龍輝「何でも出来るようになってしまった。」 リッカ「は?」 スライ「は?」 シャル「えっ?」 事件から1日経って初めて気付いたのだが、それは本当のことだった。 清隆「何でも、って、何でも、ですか?」 龍輝「何でも。」 リッカ「とりあえず、それは昨日のアレが原因なの?」 龍輝「みたいだな。なんか、いろんな魔法やらなんやらの知識が、意識してみればいくらでも出てきち    まう。んで、俺のこの魔力量だろ?全部出来ちまうんだ。」

D.C.Ⅲ.C.E. 更新 3話

2012年12月30日 01:00
3.開放と封印、狂いゆく運命 始まった。そして、これから終わりに向かう。全ての元凶は、ここで姿を現した。何故『彼』には、無尽蔵の魔力が与えられていたのか。そして、『彼』は、一体何を始めようとしているのか。ここからが物語の『転』となります。 3.開放と封印、狂いゆく運命

3.開放と封印、狂いゆく運命

2012年12月30日 00:59
  準備完了。   『研究施設』では、あるひとつのプランの最終段階のスタンバイが終了した。   ――プラン名、『凍結する世界の終焉(エターニティ・クリア)』。   全てはこの時のために費やしてきた。   すべての成果は、ここに現出する。   巨大な召喚術式を組み込んだ魔法陣。   今そこに、1人の術者が立つ。   流れるような長い金髪、整った顔立ち、すべてを射抜く、蒼く鋭い眼つきの男。   ――シグナス・ルーン。  

D.C.Ⅲ.C.E. 更新 2話

2012年12月26日 17:59
2.変わりゆく世界 龍輝が手にしたのは、小さくて、ささやかな幸せ。それは、みんなから与えられたもので、決して自分ひとりでは得られるものではなかった。だから、そんなみんなに恩返しがしたい、その上でサラと幸せに暮らしたい。サラが故郷に帰省してちょっと寂しくなる龍輝です。 2.変わりゆく世界

2.変わりゆく世界

2012年12月26日 17:57
スライ「おい。」 龍輝「何?」 生徒会室でぶらぶらしていると、スライが入ってきた。 挨拶もなしに龍輝に歩み寄り、その胸倉を掴む。 どうやらただ事ではないことだけは分かる。 スライが龍輝を睨む。 逆に、龍輝もスライを睨む。 そして、スライが口を開いた。 スライ「お前、彼女出来たらしいな……。」 龍輝「……は?」 スライ「は、じゃねーよ。お前、誰だよ、その彼女ってのは!?」 龍輝「何で知ってんだよ……。」 スライ「風見鶏の校内新聞読んだよ。記事の写真で、後ろの方でお前が女の子とイチャイチャしてるの     があったんだよ!ああ、くそ、うらやま
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