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終焉、そして転生

2012年10月28日 17:14
「はぁっ……はっ……はぁっ……!」   俺の名は弓月光雅(ゆづきこうが)。 ちょっと街中で人助けをしたら、なんか10人越えのチンピラだかヤクザだかに追われることになってる。……ああ、しんど。かれこれ2時間以上逃げてるってのに、まだ追ってきやがる。 ……よし、この裏道を抜けて大通りに入れば撒くことくらい楽勝だろう。 俺はさらにスピードをあげる。   「……よっしゃ……」   小さくガッツポーズを作ったその時、前方から追っ手が1人。だが、後ろにはさらに多くの追っ手がいるのは間違いない。このまま突っ切るぜ!相手との距離が5mを切っ

11.月明かりの予感

2012年10月28日 16:57
  ぽーん。   ブリッドが宙を舞う。   競技場ではサラがグニルックの練習をしていて、それを龍輝が芝生に座って少しはなれたところ   で見ていた。   ブリッドはいくつかの障害物をかわして――いや、最後の一つにぶつかってそのまま堕ちてしま   った。   サラ「ああ……。」   龍輝「いや、ドンマイ、ドンマイ。惜しかったじゃん。」   シャルルとリゾート島でショッピングをした後、龍輝は急いで学園島まで戻り、サラとの約束を &nb

10.知り合いのサンタクロース

2012年10月28日 16:56
  朝起きて、まずはシャルルにシェルで、今日の昼、生徒会室に向かうことを連絡して、『研究施   設』に向かう。   正直、スライの一件以来、あそこに行くのには嫌気が差したのだが、『研究材料』であることで   風見鶏での存在意義が確立されるのだから、嫌でも行かなければならない。   だが。   ――俺は俺自身なんだ。   こう心の中で何度も反芻しながら、次の1回で最後にすることを決意する。   そして、正式な風見鶏の生徒として生活する、そんな理想を抱いて

9.霧の予兆

2012年10月28日 16:54
  寮に帰って、ラウンジで、さくらをチェスでボコボコにした。   その様子を見ていたリッカとシャルルは苦笑していた。   さくらは、今度こそは、と悔しがりながら意気込んでいた。   それから数日、また≪女王の鐘≫が鳴り響いた。   今度の依頼は、ハイドパークホテル及びその周辺に出没したテロリストを確保することである。   かなり大掛かりな依頼なため、予科1年全クラス及びクラスマスターの所属クラス、つまり本科   2年の有志の人間が協力して任務に当たった。  

8.『もう一つ』の禁呪

2012年10月28日 16:52
  男は不敵に微笑んだ。   その男、『研究施設』の最高権力者である、シグナス・ルーン。   シグナス「さて、禁呪の準備は整った。あとは、奴が幸福の高みに昇りつめてくれれ         ば……。」   場所は、薄い灰色のコンクリートで出来た、かなり広い部屋。物一つ押かれていない。   その床に、白いチョークで、正確かつ慎重に魔法陣を書き込んでいく。   その魔法陣は、玄人の魔法使いでも解読し難い高度の術式を複雑に組み込ませており、かなり強   大な力

7.≪加速運動(アクセラレート)≫

2012年10月28日 16:51
  『薔薇に頼み事をされたなら、鼻にソーセージをつけてやれ』   予科1年A組の葛木清隆は、他の組の生徒会の立候補者と違い、ネームバリューがないため、選   挙ではかなり不利になる。そこで、非公式新聞部という組織のリーダーである、杉並という男に   参謀を依頼したのだが、その条件として出された暗号がこれであるらしい。   これをメアリー・ホームズ率いる探偵部が解読に成功したようで、その意味は、   『女王陛下の依頼は2番目のものを選べ』   というものであった。 &

6.生真面目少女と幸せ少女

2012年10月28日 16:50
  スライが龍輝の部屋の食材をほぼ使い切ってしまったので、買出しをしなくてはならなくなった   龍輝である。   というのも、彼は暇でも、外に出る気がない時は、自室で料理をするなりなんなりしているので、   家事スキルはそれなりにある。   龍輝「はぁ、面倒くせぇ。」   とりあえず、体中をぐるぐる巻きにしている包帯を全て取り、体の傷の具合をチェックする。   やはり治療魔法が掛けられていて、傷一つついていなかった。   適当に私服を着込んで、龍輝は部

5.1人の人間として

2012年10月28日 16:49
  深い眠りに就いていた龍輝は、部屋の中の物音で意識を呼び戻される。   この部屋には、朝は龍輝しかいないはずだ。それなのに、他に人がいるような物音がするのはおか   しい。リッカだろうか。それとも、サラか。シャルルや巴かもしれない。   頭に浮かぶのが女性ばかりなのは他の男性諸君からすれば羨ましいことだろう。   瞼を開け、物音がする方向へ視線を向ける。   そこには、つい最近、初めて見た顔があった。   龍輝「スライ……シュレイド……。」   龍輝

4.『研究材料』

2012年10月28日 16:48
  男「さて、今日も始めようか。」   目の前にいる男、名前は、シグナス・ルーン。『研究施設』のトップである。   そう、これから始まるのは、例の、学園サイドにすら知られていない、危険な『実験』なのである。   ちなみに、学園では、生徒会選挙の立候補期間が始まったらしい。   生徒会選挙に立候補できるのは、予科1年の各クラスから1名が代表となって、である。   今回は、A組からは葛木清隆、B組からはメアリー・ホームズ、C組からはイアン・セルウェイが   出馬するようだ。

3.≪女王の鐘≫

2012年10月28日 16:47
  時間というものは、何故個人的な感情の状況でその進度が大幅に変わってしまうのだろうか。   そんなくだらないことを考えながら、龍輝は廊下を歩いていた。   彼にとって、暇とは、ある意味天敵である。だがしかし、授業中では誰とも遭遇することは出来ず。   そんな時。   ――カーン、カーン。   鐘の音が鳴り響く。これが≪女王の鐘≫だろうか?   時間的に恐らくそうだろう、と判断した龍輝は、駆け足で予科1年A組の教室に向かった。   その途中、A組のクラ
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