記事のアーカイブ

6.つかの間の平凡?

2012年10月28日 18:55
放課後、生徒会の仕事の手伝いをしてから、8時くらいまでさくらさんの仕事を手伝って、そのままさくらさんと帰宅。以下はそのときの様子。   「光雅くん、今日は本当に助かったよ。ありがとう♪」   「いや、まぁ、アレですよ。さくらさん、これまでに行事にはあまり参加できなかったんでしょう?だから、せっかくのクリパなんですから、ぜひ参加してもらいたいな、って思いまして」   「も~、光雅くんのそういう優しいところ大好き♪」   さくらさんが俺の腕をホールドしてくる。その顔は。 ……完全な少女だった。 学園長として有名じゃ

5.増えるのは、仕事と仲間、あと厄介(後編)

2012年10月28日 18:54
全午前授業終了。腹減ったな。 朝は音姉を手伝うということで、時間がなかったため、弁当を作る時間なんて無かった。 もともと弁当なんて週に1回か2回だけなんだけどな。面倒だし。   「お~い、義之、光雅、学食いこうぜ」   断る理由が無いので話に乗る。   「おう」   「了解」   義之もついてくる。 そして学食到着。今はそうでもないが、あと1、2分も経てば大混雑となる。   「ところで光雅、お前、今日は何注文するんだ?」   「ん~、素うどん」 &n

5.増えるのは、仕事と仲間、あと厄介(前編)

2012年10月28日 18:53
~義之side~   ……。 ああ、そうか。 俺は、今、なんとも摩訶不思議な魔法を使っている。っていうか、勝手に発動している。   ――他人の夢を見る魔法。   いらねぇよ。全力でいらねぇよ。だってこれ寝不足の原因なんだもん。しかも他人だぜ?他人。 挙句の果てに完全なアトランダム。夢なんてもんはもともと支離滅裂だから、面白くともなんともないし、むしろ邪魔でしかない。   「(誰かこれ貰ってくれないかなぁ……)」   さて、今回はどんな個人的欲望丸出しシアターを見せてくれるのか。 &nb

4.少し変わったいつもの朝

2012年10月28日 18:52
12月17日   ……。 朝か……。 ゆっくりと意識がはっきりしてくる。……が、なんか体が重い。   「んん~、なんか苦しい……」   目を開き、上体を起こそうとする、が、何かに拘束されたかのように動けない。   「す~、す~」   ……。 実際に拘束されていた。腹回りをがっちりホールドされていた。音姉だった。制服だった。   「おい、音姉、音姉ってば」   体を揺する。   「ん、んん~」   さて、どうしたもんか。

3.朝倉姉妹とその隣人(後編)

2012年10月28日 18:51
~義之side~   家庭のことを渉たちに延々と尋問された。2時間くらい。 ……ってか、何で俺? 普通に光雅のほうが色々とアレじゃん。 昇降口で靴を履き替え、外に出る。 冬の冷たい風が全身を突き刺す。   「うぅ、寒……」   景色と気温の整合性が取れてないことを愚痴りながら帰ろうとすると、校門に由夢がいた。   「誰かと待ち合わせか?」   「え?あ、義之兄さん。こんなところで逢うなんて、奇遇だね」   「いや、こんなところで待ってたら絶対に逢うだろ」 &nbs

3.朝倉姉妹とその隣人(前編)

2012年10月28日 18:50
ロボット少女との数奇な出会いを果たして、さっさと教室に帰ってきた。 すると小恋に声を掛けられる。   「遅かったね、光雅。杉並くんとどこ行ってたの?」   「ああ、ちょっとな」   「お~い、次全校集会だぜ」   廊下に出ようとする渉たちに催促される。 俺は、さっき座ったばかりの椅子から立ち上がって、彼らに続く。   「いくわよ」   「ああ」   みんなで体育館に向かった。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2.ロボはバナナと人間嫌い

2012年10月28日 18:49
昼休み。さて、寒いけど、屋上に行っておにぎり食べるか。俺は最近、昼休みを独りで過ごすことが多くなった。 ……なんか、1人でいたいって言うか。 ……渉がうるさいって言うか。 そのつもりで立ち上がった時――   「弓月、少し付き合わんか?」   「断る」   杉並の誘いに乗ると碌なことがないので即辞退する。 だから今は1人になりたいんだよ。   「まぁそうつれないこと言うな。ちょっとそこまでだ」   「すぐ終わるか?」   「そうだな」   「渉、義之、

1.桜舞う冬の日常

2012年10月28日 18:48
12月15日   ~???side~   弓月光雅、確かにこの世界にいたか。今度こそ、この俺の手で……。 携帯電話を手に取る。番号を入力。   「俺だ。魔術規制法第29条、魔術の乱用に対する規制の違反者を発見、対象は『弓月光雅』及び近辺の『監視者』である、『朝倉音姫』。直ちに手筈を整え、処分せよ」   『了解』   スピーカーの向こうから、渋くて野太い声が返事をする。 さて、命を賭けたゲームの始まりだぜ……!   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2.「contradiction」

2012年10月28日 18:24
  ――絶望。   今の私には、その言葉がぴったりだった。今の私には、住む場所もない。甘えられる人も居ない。   ――何もない。   少し前の出来事を思い出しては、ただ、涙を流すしか出来なかった。             それは既にただの見世物となっていた。 真紅に染め上げられた、いままでの私たちの家。 「だれか!受け取ってください!」 建物の2階、わずかに見える窓から、私たちのお母さん代わりだった人の声がする。 その手

1.「we」

2012年10月28日 18:20
  「速攻!」 体育館で、大きな声が響き渡る。 相手のパスをカットした選手が、合図と共に前方に走り出した選手にボールを投げる。 その選手は難なくボールをキャッチすることに成功したが、セーフティにマークされ、動けなく なっていた。だが、逆サイドから1人選手が走りこんでくる。 空間を狙って、パス。 これが通れば、レイアップで軽々とシュートを決め、時間的に逆転はありえない。 勝利を確信したその時だった。 パスコースに、一本の腕が伸びてきた。その手はバウンドしたボールを掴み、向きを変え、視線を1人の青年に向ける。 「宗一!」 コートのハーフライ
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